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Linux編

第一幕: 迷子のお客さん

📍 秋葉原のメイドカフェ🕐 午後 3:00
📝 語り手:

常連さんが慌てた様子で入ってきた。眼鏡をかけたプログラマーっぽい人で、いつもLinuxの話をしている。今日は特に焦っているようだ。

浩三 avatar

浩三

すみません!大変なことになってしまいました!自分のファイルがどこにあるか分からなくなってしまって…

私 avatar

え、えーと…ファイルですか?どこに置いたか覚えていませんか?

浩三 avatar

浩三

場所は覚えているんですが…でも、どうやってそこに行くのかを忘れてしまって…あ、これです!

浩三 avatar

浩三

ポケットから小さな紙を取り出す

浩三 avatar

浩三

この紙に「114514」って書いてあるんです。これが何かのヒントだったと思うんですが…

私 avatar

り、Linux?!すみません、私全然わからないんです!

私 avatar

慌てて店長を呼びに行く

第二幕: 店長の救援

📍 秋葉原のメイドカフェ🕐 午後 3:05
📝 語り手:

店長がゆっくりとやってきた。いつものキャップとサングラスで、スマホを見ている。

店長 avatar

店長

これはこれは、浩三さんじゃないですか。

浩三 avatar

浩三

店長さん、お恥ずかしいことに…自分のファイルに辿り着けないんです。

浩三 avatar

浩三

例の紙を店長に見せる

浩三 avatar

浩三

この「114514」という数字がヒントだったと思うんですが…

店長 avatar

店長

114514…なるほど、懐かしい数字ですね。とりあえず、ターミナルを開いてみましょう。ラップトップを貸して。

店長 avatar

店長

お客さんのラップトップを見ながら、ターミナルを開く

第三幕: 現在地を知る - pwd コマンド

📍 秋葉原のメイドカフェ🕐 午後 3:10
店長 avatar

店長

まずは現在地を確認しよう。pwdコマンド打ってみて。

Input

pwd

Output

/home/hiromitsu

Explanation

現在のディレクトリの絶対パスを表示するコマンド。

  • pwd は “Print Working Directory” の略
  • 現在いる場所の完全なパスを表示
  • 迷子になった時の最初の確認手段
  • ユーザー名「hiromitsu」のホームディレクトリにいることが確認できる
浩三 avatar

浩三

ああ、私のホームディレクトリですね!hiromitsuフォルダにいます!

私 avatar

浩三さんのユーザー名はhiromitsuなんですね!

私 avatar

pwdって何の略ですか?

店長 avatar

店長

Print Working Directoryだ。今いる「作業ディレクトリ」を「印刷」する、つまり表示するという意味だな。

第四幕: 周りを見回す - ls コマンド

📍 秋葉原のメイドカフェ🕐 午後 3:15
店長 avatar

店長

じゃあ次は周りを見てみよう。ls使うよ。

Input

ls

Output

0 1 2 3 4 5 6 7 8 9

Explanation

現在のディレクトリの内容を一覧表示するコマンド。

  • ls は “list” の略
  • フォルダやファイルの名前を表示
  • 数字だけのフォルダが10個あることが確認できる
  • 隠しファイルは表示されない(-a オプションが必要)
浩三 avatar

浩三

あ!これです!0から9までのフォルダ!これが私の暗号化ディレクトリシステムです!

私 avatar

なるほど!lsで周りが見えるんですね!そして、114514の謎も解けました!

店長 avatar

店長

そうだ。lsは「list」の略で、現在のディレクトリの中身を一覧表示するんだ。君の巧妙な暗号システムの入り口が見つかったな。

第五幕: 目標への移動 - cd コマンド

📍 秋葉原のメイドカフェ🕐 午後 3:20
店長 avatar

店長

よし、目標のディレクトリに移動してみよう。cd使うよ。まず「1」に入ってみて。

Input

cd 1

Output

# コマンドプロンプトが変わる hiromitsu@hostname:~/1$

Explanation

ディレクトリを移動するコマンド。

  • cd は “Change Directory” の略
  • 指定したディレクトリに移動する
  • プロンプトが変わって現在地が表示される
  • ユーザー名「hiromitsu」がプロンプトに表示される
浩三 avatar

浩三

動きました!プロンプトが変わって、hiromitsuって表示されましたね!

店長 avatar

店長

いいね!cdは「Change Directory」の略。114514パズルの最初の「1」に入ったよ。じゃあ次、現在地確認してから、一気に進もう。

Input

pwd

Output

/home/hiromitsu/1

Input

ls

Output

0 1 2 3 4 5 6 7 8 9
私 avatar

また同じように0から9のフォルダがありますね!浩三さんの暗号システムすごいです!

店長 avatar

店長

そういうこと。浩三君の暗号化システムの仕組みだな。

第六幕: 連続移動の技

📍 秋葉原のメイドカフェ🕐 午後 3:25
店長 avatar

店長

一つずつ移動するの面倒でしょ?114514パズルを一度に解いちゃおう。パスを繋げて指定できるんだよ。

Input

cd 1/4/5/1/4

Output

hiromitsu@hostname:~/1/1/4/5/1/4$

Explanation

複数のディレクトリを一度に移動する方法。

  • パス区切り文字「/」で複数のディレクトリを指定
  • 114514パズルの答え「1/1/4/5/1/4」を一度に実行
  • 相対パスで現在地からの経路を指定
  • 一度のコマンドで深い階層まで移動可能
浩三 avatar

浩三

着きました!114514パズルが解けました!やっと目標のディレクトリに辿り着けました!

私 avatar

すごい!114514の数字が本当にパスだったんですね!一度にこんなに深く移動できるんですね!

店長 avatar

店長

効率的だろう?浩三君の暗号システムも見事に解読できたな。

第七幕: 隠しファイルの発見

📍 秋葉原のメイドカフェ🕐 午後 3:30

Input

ls

Output

田所さんの中華屋.mp4
浩三 avatar

浩三

あった!これです!やっと見つかりました!

私 avatar

田所さんの中華屋…面白そうな動画ですね、浩三さん!どんな内容なんですか?

私 avatar

好奇心旺盛にファイルを開こうとする

浩三 avatar

浩三

あ、いや、それは…!!開かないでください!!

浩三 avatar

浩三

慌てて画面を隠そうとする

私 avatar

え?でも、中華屋さんの動画でしょう?料理の動画ですか?

浩三 avatar

浩三

そ、そうです!料理の動画です!でも、あの…個人的なメモも入っているので…

浩三 avatar

浩三

急いでラップトップを閉じて、お金を置いて立ち上がる

浩三 avatar

浩三

あ、ありがとうございました!114514パズルも解けて、おかげでファイルが見つかりました!それでは!

📝 語り手:

お客さんは足早に店を出て行った。私は何が起こったのか分からず、きょとんとしていた。

第八幕: 店長の慰め

📍 秋葉原のメイドカフェ🕐 午後 3:35
私 avatar

店長…私、何か悪いことしましたか?浩三さんが急に…

店長 avatar

店長

いや、君は何も悪くない。好奇心旺盛なのはいいことだ。

店長 avatar

店長

優しく微笑みながら、サングラスを少し上げる

店長 avatar

店長

ただ、時には知らない方がいいこともあるんだ。特に…そういうファイル名の場合はな。

私 avatar

そういうファイル名?田所さんの中華屋って、普通の名前じゃないですか?

店長 avatar

店長

苦笑いしながら そうだな…君にはまだ早いかも。インターネットの世界は深いんだよ。それは「ちゅうかや」じゃなくて「仲夏夜」だ。

私 avatar

仲夏夜?

店長 avatar

店長

まあ、気にしなくていいよ。大事なのは、今日Linuxの基本を覚えたってことだ。pwd、ls、cd…これがあれば、どんな迷子でも、どんな暗号パズルでも解決できる。

私 avatar

はい!Linuxのナビゲーションも学べたし、114514パズルも解けました!

店長 avatar

店長

そうだ。そして、時には踏み込まない方がいい領域もある…ということもな。

📝 語り手:

この日、私はLinuxの基本コマンドを学んだ。そして、114514という数字がディレクトリパスの暗号だということも知った。でも、インターネットには知らない方がいい世界があるということも、なんとなく理解した。仲夏夜の意味は、きっといつか分かる日が来るだろう。

今日学んだLinuxコマンド

pwd (Print Working Directory)

  • 用途: 現在いるディレクトリの場所を確認
  • 基本構文: pwd
  • 重要性: 迷子になった時の最初の確認手段

ls (List)

  • 用途: 現在のディレクトリの内容を一覧表示
  • 基本構文: ls
  • 重要性: 周りにあるファイルやフォルダを把握

cd (Change Directory)

  • 用途: ディレクトリを移動
  • 基本構文: cd ディレクトリ名
  • 応用: cd path/to/directory で複数階層を一度に移動
  • 重要性: ファイルシステムの移動に必須

今日のまとめ

秋葉原のメイドカフェで、浩三さんの114514パズルを解きながら、Linuxの基本ナビゲーションを学びました。数字の暗号がディレクトリパスを表していることを知りました。時には、技術的な解決だけでなく、踏み込まない方がいい領域があることも学びました。次回は、もっと深いLinuxコマンドを学んでいきましょう!

全コマンドリファレンス

✅ 学習済みコマンド

  • pwd - 現在のディレクトリパスを表示
  • ls - ディレクトリの内容を一覧表示
  • cd - ディレクトリを移動

📚 今後学習予定のコマンド

ファイル・ディレクトリ操作

  • mkdir - ディレクトリを作成
  • rmdir - 空のディレクトリを削除
  • touch - 空のファイルを作成、タイムスタンプを更新
  • mv - ファイル・ディレクトリを移動・リネーム
  • cp - ファイル・ディレクトリをコピー
  • rm - ファイル・ディレクトリを削除

テキスト表示・編集

  • cat - ファイルの内容を表示
  • more - ファイルの内容をページごとに表示
  • less - ファイルの内容をスクロール表示
  • echo - テキストを出力

リダイレクト・パイプ

  • > - 出力をファイルに書き込み(上書き)
  • >> - 出力をファイルに追記
  • | - コマンドの出力を別のコマンドに渡す

検索・フィルタ

  • grep - テキストパターンを検索
  • egrep - 拡張正規表現でテキスト検索
  • find - ファイル・ディレクトリを検索

進捗: 3/19 コマンド完了

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